こんにちは、ことるなです。
アニメはよく小説やマンガが原作のものが多いですよね。どれも動くための絵ではなく、止まった状態で描かれますよね。それでもキャラが変わらないよう描かれるので漫画家もすごいと思います。
そしてそれがアニメ化、普通は自分の好きなマンガがアニメになるとやはり嬉しいものです。私も好きなマンガがアニメ化決定という情報を見るとおお!ってなります、が!
その情報を見てまず確認するのがキャラの絵です!
髪の線はどれくらいあるのか、グラデーションはあるか、瞳のデザイン、制服があればそのデザインを確認します。
これはもうこの仕事をしていたら勝手にそうなってしまうと思います。
最近のアニメは髪の線の量が多いですよね、その髪にグラデーションがあると動画の中割時に線が途中で切れるというパカが発生してしまうことが多くあります。そうなってしまうと仕上げはそのまま塗ることはできないので描けそうならこちらで描いてペイントします。
基本イラストソフトは曲線ツールが必ずありますから簡単には描けますが、動画さんがやる中割作業をやるので結構大変なんです。
瞳に関しても、女の子キャラは特に大きな瞳に何色も使われていることが多くなりました。
まつ毛、瞳の周りの線、瞳孔、ハイライト、瞳、虹彩。
基本カラーモデルにあるボックスと呼ばれているところにはハイライト。ノーマル、1号影、2号影があるわけなので瞳の中の塗りだけで最低で3色、多くて6色以上使われます。
それに、アニメのキャラを見るときは瞳をよく見られるのでハイライトの丸の形はしっかりと修正しなければなりません。
服のデザインも、学校の制服がマンガらしく結構複雑なデザインのものが多いです。
特にリボンやネクタイ、スカートなどのチェック柄。これはマフラーなどにも共通しますが、チェック柄にも色々形がありますよね。
まれにハリコミだったりしますが多くの作品は作画されているので私達仕上げはいつも悲鳴をあげています。
分かる人には分かりますが、色トレスが重なっている部分って黒が出ちゃうんですよね…そこはトレース時にどうにかできたりはするんですけど難しいところです。
そういうところを確認してこの作品はここが大変そう、これは簡単な絵だな…なんて思いながら見てたりします。
皆さんも学園ものアニメなどで結構面倒くさいチェック柄なのが出てきたらぜひ確認してみてください。
そして仕上げがこれペイントするのに苦労しただろうな…っていうのを少しでも思ってくだされば(笑)
今日はこのへんで!
ではまた!