ことるなの息抜き

お仕事や趣味でなどで言えるところまで言ってしまおうという息抜き部屋です。

アニメ制作に使われる仕上げ注意事項って?


こんにちは、ことるなです。

皆さん、仕上げ注意事項って知っていますか?

もちろん仕上げの他に作画注意事項、動画注意事項もあります。

 

仕上げ注意事項はスキャンする前、ペイントする前に必ず読まなければなりません。

内容は下の画像を見ればわかりますがスキャンサイズと解像度、フォルダ構成など、これはスキャンの際に確認します。

ペイントの際は見るところは結構多くて、実線色、T光のマスク色、T光はオスマスクかメスマスクか、瞳や眉の線は髪に透けるか、瞳の塗り方、ハリコミのマスク作成など…他にも色々たくさん確認するところがあります。

それも作品によって注意事項の内容も変わるので下請け会社のような他社から多くの仕上げ入れをするところは注意事項を間違えないようにしなければなりません。

 

注意事項

注意事項2


この注意事項は私が専門学校の授業で作成したものを少し変えたものです。

この他にも瞳の詳しい注意事項、アップの瞳からロング時の塗り方やハリコミの際のマスク作成、複数組の場合の対応方法など色々な作品で色々な注意事項があります。

時々必要最低限の事しか書かれていなくて地面影の色は何色??瞳は髪に透けるの?っという感じで困惑することもあるので注意事項は本当に大事なんです。

 

注意事項2に書いてある地面影の色、ほとんどの作品はRGB(255.0.255)のピンク色が多いですがたまに緑色や水色、オレンジ、黒があったりします。

分離不要だったり分離してくださいというやつだったり本当に色々です。

 

髪に目は透ける、という注意事項もとても重要でどういうことかと言うと

瞳の実線、(黒い線の事)が髪の線に透けるというそのままの意味です。

ですが瞳は髪に透けないという注意事項に対し、多くの動画は透けた状態で上がってきます。そうなると私達仕上げが消さなくてはならないのです。

原画がアタリとして描いたものを動画が描いてしまう、これは本当に多いです。特に海外動画なんかは原画の考えを上手く捉えることが出来ず、結果私達仕上げが線を消したり描いたり…どうにもできない状態だとできるところまでやってあとはリテイクに回してもらいます。

最近は海外で動画や仕上げをやることが多くなっているので上がりを見ると結構ひどいことが多いです。

下請け会社でも海外に出したものは必ずチェックをして出すことが多いです。

ですが海外に出さなければならないというのが今の現状だということです。

高いクオリティを維持していくにもやはりこの注意事項は大事なのかもしれませんね。

 

 

今日は仕事がお休みなので参考になりそうな注意事項を引っ張り出し色々書いてみましたがいかがでしたか?

仕上げ注意事項や作画注意事項、動画注意事項などはアニメ制作に携わっていないと見れない貴重なものですので、こういうものがあるんだという事を頭の片隅に置きつつアニメを見てくださいね。

 

ではまた!