ことるなの息抜き

お仕事や趣味でなどで言えるところまで言ってしまおうという息抜き部屋です。

アニメ制作、海外動仕

みなさんこんにちは、ことるなです。

 

最近のアニメ、結構海外動画、海外仕上げになっているのはご存じでしょうか。

かなりアニメの海外進出は話題になっていますから知っている人も多いでしょう。

正直にいって、海外に出すとクオリティーはとっても低くなります。

 

私も海外から上がってきた動画の仕上げ、仕上げの検査をしてきましたが、結構ひどいです。

海外の動画は原画が日本人でもその意図を結構無視していて動きが変、中割りがうまくいっていない、合成を理解していない…いやもうキリがないほどなんです。

合成の時は合成伝票がありますがそれすらも無い、合成の番号がハングル文字で読めない…なんていうときもあります。

 

海外仕上げはまあ…うんっという感じです。

一枚だけ色が違う、なんていうのは可愛いものです。

ですが最近の制作スケジュール上直し切れずそのまま放送、DVDやBlu-rayの円盤修正時に直すという事を少なくないです。

だからといって国内だけでは人でが足りず、結局海外に出すしかない状況になっています。

個人的に言いますと最近のアニメの本数が多すぎ…1社で何本も同時進行する元請けが多いので一本に集中して制作しているとろは割と綺麗です。

その変わり結構派手に動かされるとカット数が多くなり、結局海外に出されているんですけどね…。

 

アニメを見ていて違和感があったらEDのスタッフリストを見てみてください。個人の名前か会社名が書かれているので会社名で見たことない名前があったらぜひ調べてみてくださいね。

 

ではまた!

 

アニメ制作にも使われる色彩について

こんにちは、ことるなです。

普段私達が目にしている色というものは光のおかげです。

突然どうしたと思われていると思いますが、今日は色についてお話します。

 

まず、色というのは元となるいくつかの色をかけ合わせて構成されているのはご存知ですよね。

その元となる色のことを「原色」といいます。

原色には主に3色あって、他の色とのかけ合わせでは再現できないという性質を持っています。

そんな原色には「光の3原色」「色材の3原色」があります。

 

光の3原色

テレビやパソコンなど色のついた光で色を表現する場合に使い、R(レッド)G(グリーン)B(ブルー)の3色で、すべての色をかけ合わせると白になります。

RBGカラーといって、アニメ制作では主にこちらを使用しています。

 

 

色材の3原色

インクや顔料などで、ものに色を付ける時に用いられます。

C(シアン)M(マゼンダ)Y(イエロー)の3色で、すべての色をかけ合わせると黒になります。ただし、原色のかけ合わせでは純黒を作るのが難しいのでK(ブラック)を併用しています。これをCMYKカラーといって印刷などでよく使われています。

 

 

色の3属性

「色相」「彩度」「明度」のことをいいます。

白、黒、灰色以外のすべての色がこの要素を持ち色を区別する時は3つの属性の加減が基準となります。

 

色相

青や赤などの「色味」のことです。

色相を円形に並べたものを「色相環」といって配色計画を立てる際によく使われます。

色相環

また、色相環で正反対の位置にある色同士を「補色」といい、補色関係にある2色を組み合わせると互いに引き立て合うのです。

クリスマスカラーの緑と赤はほぼ補色関係ですよね。

 

彩度

鮮やかさ、色味の強さの度合いです。

白、黒、灰色は彩度と色相がないので無彩色、その反対に少しでも彩度があると有彩色といいます。

彩度

 

明度

色の明るさの度合いです。明度が高いほど白っぽい色になり、低いほど黒っぽい色になります。インクなどの色材では、白の分量が多いほど明度が高くなり、反対に黒の分量が多いほど明度は低くなります。

CLIP STUDIOやPhotoshop、PaintManなどのソフトでは、この3つの属性数値を調整することで色を変更することができます。この数値が少しでも違うと違う色になります。

 

アニメの彩色は、色彩設計時の色を正しい色にすると、製作工程を経ることで微妙に変わっていってしまいます。

撮影時やテレビ、映画の放送、DVDやBlu-rayでの再生時、機器やモニターによって色の違いが出るのでこのことも考えて色を決めていく必要があります。

 

 

色は作品の世界観を作りだす大事な要素です。

アニメの彩色は色彩設計が監督や演出などと話し会い決めていきます。

その作品の色の雰囲気によって彩度や明度を調節し作品にあった色を決めていきます。

まずは基準となる時間帯うあ場所のカラーモデルを決定します。

大体の作品はお昼の屋外が多いのでそれをノーマルカラーとします。そのノーマルカラーをもとに「夕暮れ」「室内」「夜」「月明かり」などさまざまなパターンのカラーモデルを設計していきます。

夜といっても月の有無、部屋の中か外かで色が違うし夕暮れも時間によっては色がかわります。作品によってバラバラで、細かく設計されている作品はカラーモデルの数もとても多いです。

 

色を決めていくだけならすぐに終わるのでは?と思われますが結構追い付かない状況が多くて、色指定も本来なら色替えのカラーモデルでもまだ完成しておらず、仮でノーマル色になることが多いです。

色指定段階でそれが分かっていればいいのですが、色指定が例えば夕方の色で打ち込まれていた場合でカラーモデルが無い時、担当の制作に問い合わせをして最新のカラーモデルアップしてもらいます。

最新のカラーモデルにあれば問題ありませんが、それでも無い場合でノーマル色にそのキャラがいればノーマル、なければ仮色で納品します。

 

本日のお題は色についてでしたがみなさんどうでしたか?

色というのは日常生活でも、そしてアニメ制作においても非常に大事なものです。

私も高校生の頃のインターンシップで印刷会社に行ったとき、色の3原色や4原色、インクについて話を聞いたのを思い出しました。

みなさんもアニメを見る時は作画や動きだけでなく、その場面の色にも注目してみてくださね。

 

ではまた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アニメ制作、アップ、ロング時のディテール

みなさんこんにちは、ことるなです。

アニメを見ていてアップの時とロングの時で絵が少し変わるのはご存じですか?

なぜかというと作品によってアップ時とロング時のディテールが設定されているからなんです。

例えば、本来のアップ時に実線で描かれている服のラインが、ロング時になると色トレスになるという事です。

それがこちら↓

左がアップ時、右がロング時になります。

サイズは同じ大きさになっていますが右の絵を脳内で小さくしてください(笑)

 

あとは瞳などもロング時は1号影という指示もあったりするのでぜひ確認してみてください!

ではまた!

アニメ制作、ゲーム原作のアニメ

みなさんこんにちは、ことるなです。

最近、ゲームが原作のアニメが増えてきましたよね。

特に多いのはスマホゲームでしょうか。

私はあまりスマホでゲームをやらないので専門学生の頃からゲームの話になるとまったく着いていけませんでした(笑)

 

ゲーム原作のアニメになるとキャラの絵が細かくなるので大変です。

特にゲームの絵って後ろ姿はあまり描かれません。

そうなるとアニメになってようやく後ろ姿が描かれることが多く、カラーモデルでも後ろ姿が無いと私達仕上げはそれっぽくペイントするしかありません…ネットで調べても正面の絵だけですからね。

 

ゲーム原作のアニメを見るときは大変なんだなっと思いながら見てください…

ではまた!

 

 

 

アニメ制作、背動って?

みなさんこんにちは、ことるなです。

背動って聞いたことありますか?

背景を作画で描いて、その背景が動くことをいいます。

 

背動は作画するのも仕上げするのも大変です。

私も数カットペイントしたことありますが、動かしていくと必ずパカがありますし、ものによっては塗りも細かくなります。

そのかわりにとても迫力が出るんですけどね…。

 

みなさんもぜひ背動カットを見つけてみてください。

 

いつもブログを見てくださっているみなさん、星をつけてくださっているみなさん、いつもありがとうございます。

のほほんと毎日、仕事のお昼休みなどを使って記事を書いています。

アニメ制作の用語が結構出てきているので分からない言葉も多いかとい思います。

アニメ用語でこれはなに?というやつはいつでも聞いてくださいね。

ではまた!

アニメ制作、汗のペイント

みなさんこんにちは、ことるなです。

夏ですね、暑いと汗が出ます。

アニメ制作でも暑い以外でも様々な場面で汗が描かれていますよね。

そんな汗は塗りが2通りあるんです。

左 ヌリ汗 右 汗T

基本は汗Tですが、ギャグ調の時はヌリ汗がよく使われます。

 

両方にある小さい丸はHi、

ヌリ汗にある濃い青色は影汗影で汗Tの下にあるのは肌の影色になります。

汗は白に近くてあまり見ることも無いと思いますが

ぜひ汗にも注目してみてくださいね。

 

ではまた!

コロナ禍のアニメ制作

みなさんこんにちは、ことるなです。

皆さんもコロナ禍の生活大変ですよね。

慣れたという人もまだ慣れないという人もいると思います。

私も昔からマスクは嫌いで風邪以外では絶対にしたくないと思っていました。

 

アニメ制作もようやくコロナ禍の前のようになって来たような来てないような感じになっています。

私の所属する会社でも作画部や制作部、仕上げ部でも感染者は出ています。クラスターになっていないのは幸いです。

 

コロナ禍に入って在宅勤務というものが増えてきました。アニメ業界でもフリーの人は基本在宅での作業になります。

仕上げでも少なからずはいますが基本はパソコンでデータのやり取りなので多くの人は会社での仕上げ作業になります。

ですが近年は仕上げも在宅が多くなった気がします。

家にパソコンとソフトがあれば出来るのですからね。

デジタル作画が増えている今、FTPなどのデータのやり取りが多いのでいつか仕上げも在宅がもっと増えるかも知れませんね。

私もいつかはそうなるのかも知れません。

 

皆さんも健康には気を付けてましょう!

ではまた!